子どもが育たないダメなコミュニケーション5選
2020.11.26
writer
IROHA.IE
子育てをしていると、子どもとのコミュニケーションから起こる、子どもの反応や行動に親はつい怒ってしまうことがあります。怒ること自体は悪くないのですが、親がコミュニケーションの取り方を間違えてしまうと、子どもの自尊心が低く育ってしまい、将来社会に出た時に、子ども自身がコミュニケーションで悩んでしまいます。幼少期から積み重ねたコミュニケーションの取り方は、物心がついてから変えようと思ってもなかなか変える事が難しく、親のコミュニケーションの取り方で子どもの成長度合いも決まるため、子どもとのコミュニケーションの取り方は知っておく必要があります。今回は子どもとのコミュニケーションでダメなパターン5選から、その対処法を学んでいきましょう。
目次
子どもの悪いところに目がいく
落ち着きがない子どもに対して、落ち着きなさいなどとしつけるのはダメなコミュニケーションの取り方です。落ち着きがない子どもといのは、言い換えると、好奇心があって意欲的な子として捉えることができます。親は子どもの悪いところに目を向けるのではなく、良いところを伝えてあげると子どもは自分の個性に自信を持つ事ができ、将来の子どもの成長は大きく変わり、何にでもチャレンジしていく子へと成長していきます。
兄弟や他人の子と比べる
「〇〇くんはできてるののどうしてできないの?」などと、自分の子どもと兄弟や他人の子と比べられると、子どもは何も言えなくなり、やる気をなくすことがあります。この時に親は子どもがしょんぼりしている顔をみて、反省しているななどと思ってしまうのはコミュニケーションとして危険です。多くの親は自分の子どもには、いい子に育ってほしいと考えていますが、子どもが他人と違うことをすると叱ってしまう親にこそ、原因があります。子どもは人と比べられながら育つと、どうせ自分はダメなんだと感じるようになり、自己肯定感が低く育ってしまいます。人と違う行動をとっても、それはその子の個性というように親が受け入れて、他の人の前でもそのような振る舞いをする必要があります。
端的に短い言葉で叱りつける
子どもが遊びに夢中になってしまい、ついつい興奮してしまうことがありますが、この時子どもに対して、ただやめてと短い言葉だけで叱りつけることはしてはいけません。繰り返すうちに、子どもは自分はダメな子だと思い込んでしまいます。まずは子どもがどうしたいのかを聞き、それに対して親が子どもにアドバイスすることや親が解決方法を探すというコミュニケーションの取り方をすることで解決できることがあります。それでも解決しない場合は、親は子どもにやってほしくないことをダメ出しするのではなく、やってほしい行動を伝えることで、子どもは素直に聞いてくれることがあります。たとえば、「騒がないで」と叱りつけるのではなく、「小さな声で話そうね」と言い方を変換してあげることで、子どもの自尊心を傷つけず、主体的になり、親のやってほしいことが伝わりやすくなるのです。
親が先回りしてリスク回避する
小さな子どもがいる家庭に多いのですが、子どものことを過剰に心配をしすぎて、いつも親が先回りして、子どもがやろうとしたことの手助けをすることがあります。その場ではリスクを回避でき、親はよかったと思うかもしれませんが、親がいつも先回りしてリスクを回避する習慣を繰り返すうちに、子どもは自分の取る行動に自信がなくなり、失敗を恐れ、成長していくにつれて子ども自身が新しいことにチャレンジする気持ちが無くなっていまいます。親が心配な気持ちもわかりますが、ある程度自分でできることが増えてきた際は、興味を持ったものには何でもチャレンジさせてあげることも大切です。それが良い体験でも失敗だとしても、自分の行動から起こる社会の良し悪しをたくさん経験することで、子どもの自尊心は育まれます。少し心配な気持ちもあるとは思いますが、子どもの行動の許容範囲を広げて、見守るという意識で接してあげることが必要になります。
親の感情を伝えない
子どもを叱りつけた後、子どもから謝って来た際にも親は「ちゃんと謝れて偉いね、嬉しいよ」と伝え、「大きい声出してごめんね」などと親の悪かったところも素直に声に出してみてください。子どもは親の真似をして育つので、子どもに感情を表現できないコミュニケーションの取り方で育ってしまうと、子どももそのようなコミュニケーションが当たり前に育ってしまいます。親も自分自身は完璧ではないことを包み隠さず伝えることで、子どもにもコミュニケーションに対してのプレッシャーが無くなり、何でも話し合えるような親子のコミュニケーションが形成されていきます。
まとめ
子どもとのコミュニケーションは、子どもだけに責任があるわけではなく、親のコミュニケーションの取り方が影響している事が多いです。親は子どもとのコミュニケーションで他人と比べるような発言や、端的に叱りつけるのではなく、言い回しを変えて、良いところや、してほしい行動を伝え、ある程度子どもの自由にさせ、失敗も学ばせるというのは、子どもの自尊心・自己肯定感というのを大切に考えた良質なコミュニケーションと言えます。また親も子どもに対して感情表現を伝える事で、子どもとのコミュニケーションを育みながら、親も一緒にコミュニケーションの取り方を学んでいく事が大切なのです。
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