家の中での子どもの転落事故を防ぐ3つのアイデア

安心して子育てできる住まい

2020.09.11

writer
岩田裕子

家の中での子どもの転落事故について

子どもの成長というのは早いもので、昨日まで出来なかった伝い歩きが、今日になると出来たりしますよね。こういった子どもの成長は、親として喜びを感じられる瞬間ですが、その一方で子どもが動き回るようになると、家の中での危険性も高くなり、場合によっては大きな怪我をしてしまう恐れもあります。その多くが階段や、ベランダ、窓からの転落事故で、親としては注意しなければならない点です。そこで転落事故について詳しく見ていき、子どもの成長に応じてどのようなことをするべきなのか注目していきましょう。

1〜2歳児で最も多い、階段からの転落事故

1〜2歳児は、ハイハイができるようになったと思ったら、すぐに伝い歩きをし出し、子どもが動き回ることが多くなります。この年齢の子どもに最も多いのが階段からの転落事故です。動き回るようになった子どもは、階段の段差に登りたがる習性があります。

3〜4歳児はベランダからの転落事故

3〜4歳児になると、運動機能が発達し始め、道具を使って遊び始める時期になり、子ども自身で出来ることが少しずつ増えていくようになりますが、同時に親の目を離す時間が増えていく時期でもあるため、事故にあう危険性も高くなっています。

また子どもの転落事故は東京都だけでも、年間平均10件以上起こっていて、状況としては「手すりの上を越える」「手すりなどがなく落ちる」「手すりなどの隙間をすり抜ける」の順に多く起こっていますが、8割以上のケースが目撃者のいない、事故発生時の状況が不明なものばかりです。

参考:東京都商品等安全対策協議会「子供のベランダからの転落防止のための手すりの安全対策

家の中での子供の転落事故を防ぐ3つのアイデア

階段・ベランダの転落事故を無くすために家づくりの段階から取り入れていくべき点や、日常生活での工夫を紹介していきます。

階段

戸建ての場合、家づくりの段階でベビーゲートを設置するのは、稀ですが、既に子どもがいる場合には必要ですし、将来的に子どもができる可能性あるご家庭であれば、階段の上下にベビーゲートの設置出来る幅(70〜90cmぐらいのものが多い)を事前に確保しておく事が大切です。また子どもが2人いて、一方が5歳以上で大きな子どもの場合、ベビーゲートの高さにも注意が必要です。5歳以上の子どもがベビーゲートの上を超える可能性があるからです。このように将来的なことも踏まえて、ベビーゲートを選ぶ必要があります。

【要チェックポイント】

・ベビーゲートの設置

・高さは60cm(できれば70cm)以上

・子どもが簡単に開けられない扉のロックを選ぶ

窓からの転落も実際の事故のケースとして存在します。ソファーや、テーブルなどの家具を窓の近くに置いておくと、子どもがその家具を登って、窓から転落する可能性があります。これは窓からの転落だけに限りませんが、3〜4歳児の子どもがいる所には登れるような高さのものをなるべく置かないようにして、転落の危険性を無くしていきましょう。

【要チェックポイント】

・足がかりになるような家具を窓の近くに置かない

・窓は施錠し、子どもの手の届かない所に補助錠を設置する

バルコニー

バルコニーは2階で高さがあり、万が一転落すると子どもの命に関わる危険性が高いので、子どもの安全を第一に考えて、手すりの高さ・格子間の隙間・室外機との距離という所を十分考慮して、家づくりをしていくことが大切です。どうしても格子の隙間を空けなければならない場合、子どもが手すりより上に登る危険性がある場合にはネットを張るようにして、転落防止をしましょう。

【要チェックポイント】

・足がかりにならないデザインの手すり

・手すりの高さは110cm(できれば120cm)以上のものを選ぶ

・手すりの下部や格子間の隙間が11cm(できれば9cm)以上を選ぶ

・(※マンションの場合)エアコンの室外機は、手すりから60cm以上離す

・格子部分や、手すりより上にネットを張る

まとめ

階段・バルコニー・窓からの転落事故を防ぐためには、事前にポイントを知っておくことで防げるケースがほとんどです。ベビーゲートは、既製品ということもあって、必要になった際に検討される方も多いですが、それでは欲しい高さが無いことや、家のデザインに合わないということも多いです。なるべく、家づくりの段階からそれぞれの危険がありそうな箇所について考えておく事で、子どもの安全も確保でき、後になって後悔しない家づくりができますので、子どもの転落という点にも気をつけて家づくりを進めていきましょう。

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