住宅ローンの頭金はいくら必要?年収別の目安と0円で借りるリスク
2026.04.16
writer
IROHA.IE
目次
住宅ローンの頭金はいくら必要?年収別の目安と0円で借りるリスク

「住宅ローンの頭金っていくら必要?」 「頭金なしでも家は買える?」
マイホームを購入する際、多くの人が悩むのが「頭金」のことです。「頭金は2割必要」と聞いたことがある方も多いでしょう。しかし、実際には頭金なし(フルローン)で家を購入する人も増えています。
では、本当に頭金はいくら必要なのでしょうか。頭金なしのリスクとは?年収別の目安は?
この記事では、住宅ローンの頭金に関する疑問を、データとシミュレーションを交えて詳しく解説します。あなたに最適な頭金の額を見つけてください。
目次
- 住宅ローンの頭金とは?
- 頭金の相場と年収別の目安
- 頭金あり vs 頭金なし|メリット・デメリット
- 頭金0円(フルローン)のリスク
- 頭金を貯める5つの方法
- 頭金以外に必要な費用(諸費用)
- 年収別|頭金シミュレーション
- まとめ|無理のない資金計画を
1. 住宅ローンの頭金とは?

頭金とは、住宅購入時に現金で支払う金額のことです。
頭金の仕組み
【例:3,500万円の家を購入する場合】
頭金:500万円(現金で支払う)
住宅ローン:3,000万円(銀行から借りる)
───────────────
合計:3,500万円
頭金を入れるメリット
1. 住宅ローンの借入額が減る → 月々の返済額が少なくなる
2. 総返済額が減る → 利息が少なくなる
3. 審査が通りやすくなる → 自己資金がある = 信用度が高い
頭金なし(フルローン)とは?
頭金を入れず、物件価格の全額を住宅ローンで借りることを「フルローン」と言います。近年、頭金なしで家を購入する人も増えています。
フルローンの割合
- 注文住宅:約25%
- 建売住宅:約30%
- マンション:約20%
4人に1人は頭金なしで家を購入しています。
2. 頭金の相場と年収別の目安

頭金の一般的な相場
【統計データ】
- 注文住宅:平均443万円(物件価格の約15%)
- 建売住宅:平均282万円(物件価格の約10%)
- マンション:平均738万円(物件価格の約20%)
※国土交通省「住宅市場動向調査」より
理想の頭金は「物件価格の20%」
なぜ20%が理想?
- 月々の返済が楽になる 借入額が少ない = 返済額が少ない
- 住宅ローン控除を最大限活用できる 年末ローン残高の0.7%が控除される
- 審査が通りやすい 自己資金20%以上 = 信用度が高い
- 金利が優遇されることも 金融機関によっては金利が下がる
最低限の頭金は「諸費用分」
諸費用とは?
- 登記費用
- 住宅ローン手数料
- 火災保険
- 引っ越し費用など
諸費用の目安:物件価格の5〜10%
【例:3,500万円の家の場合】
諸費用:175〜350万円
最低でも諸費用分は現金で用意するのが理想です。
年収別|頭金の目安
| 年収 | 物件価格(目安) | 頭金20% | 頭金10% | フルローン |
| 400万円 | 3,200万円 | 640万円 | 320万円 | 0円 |
| 500万円 | 4,000万円 | 800万円 | 400万円 | 0円 |
| 600万円 | 4,800万円 | 960万円 | 480万円 | 0円 |
| 700万円 | 5,600万円 | 1,120万円 | 560万円 | 0円 |
| 800万円 | 6,400万円 | 1,280万円 | 640万円 | 0円 |
※物件価格は年収の8倍で計算
3. 頭金あり vs 頭金なし|メリット・デメリット

頭金ありのメリット
1. 月々の返済額が少ない
【例:3,500万円の家、金利1.0%、35年】
頭金500万円(借入3,000万円)
→ 月々84,685円
頭金0円(借入3,500万円)
→ 月々98,799円
差額:14,114円/月(年間169,368円)
2. 総返済額が少ない
頭金500万円:
・借入額:3,000万円
・月々返済:84,685円
・総返済額:35,567,804円(頭金500万円込み)
頭金0円:
・借入額:3,500万円
・月々返済:98,799円
・総返済額:41,495,271円
差額:5,927,467円
約600万円も総返済額が違います。
3. 審査が通りやすい
自己資金がある = 返済能力が高いと判断され、審査が通りやすくなります。特に以下の場合は頭金があると有利:
- 年収が低い
- 勤続年数が短い
- 自営業・フリーランス
4. 金利が優遇される可能性
金融機関によっては、頭金が多いと金利が下がることも。
【例】
頭金20%以上:金利0.9%
頭金10%未満:金利1.1%
→ 借入3,000万円、35年の場合
金利0.9%:月々80,441円
金利1.1%:月々86,091円
差額:5,650円/月
頭金ありのデメリット
1. 貯めるのに時間がかかる
頭金500万円を貯めるには?
- 月5万円 → 8年4ヶ月
- 月10万円 → 4年2ヶ月
その間、家賃を払い続けることになります。
2. 手元の現金が減る
頭金を入れすぎると、生活費・教育費・緊急時の資金が不足するリスクがあります。
手元に残すべき資金
- 生活費6ヶ月分:150〜200万円
- 教育費(子ども1人):300〜500万円
- 緊急予備費:100万円
合計:550〜800万円
頭金を入れても、最低でも300〜500万円は手元に残しましょう。
頭金なし(フルローン)のメリット
1. すぐに購入できる
頭金を貯める時間が不要。「今すぐ買いたい」という人に最適です。
2. 手元に現金を残せる
- 教育費に回せる
- 車の購入
- 緊急時の備え
- 投資に回す
3. 住宅ローン控除を最大限活用
借入額が大きいほど、控除額も大きくなります。
【例:金利1.0%、控除率0.7%】
借入3,500万円
→ 年末残高3,500万円 × 0.7% = 24.5万円控除
借入3,000万円
→ 年末残高3,000万円 × 0.7% = 21万円控除
差額:3.5万円/年
4. 家賃を払い続けなくて済む
頭金を貯めている間も家賃は発生します。
家賃10万円/月 × 4年 = 480万円
この480万円を頭金に回すか、
4年早く購入して住宅ローンを払い始めるか。
頭金なし(フルローン)のデメリット
1. 月々の返済額が高い
(上記シミュレーション参照:月々+14,114円)
2. 総返済額が多い
利息が約600万円増える
3. 審査が厳しい
年収・勤務先・勤続年数などが重視されます。特に以下の場合は審査が厳しい:
- 年収400万円未満
- 勤続年数3年未満
- 自営業・フリーランス
4. オーバーローンのリスク
物件価値 < ローン残高の状態になりやすい(詳しくは次章)
4. 頭金0円(フルローン)のリスク

リスク① オーバーローン
オーバーローンとは?
物件の価値 < ローン残高の状態
【例】
購入時:3,500万円
5年後の物件価値:3,000万円(建物の価値が下がる)
5年後のローン残高:3,200万円
→ オーバーローン(-200万円)
何が問題?
- 売却しても借金が残る 転勤・離婚などで売却したくても、売却価格 < ローン残高のため、差額を現金で払う必要がある。
- 借り換えができない 物件を担保に新たな借入ができない。
リスク② 月々の返済が苦しい
家計を圧迫
手取り30万円の場合
住宅ローン:10万円(33%)
生活費:20万円
→ 貯金ができない
→ 急な出費に対応できない
→ 子どもの教育費が払えない
返済負担率は25%以内が理想
手取り30万円の場合
30万円 × 25% = 7.5万円
理想の返済額:7.5万円/月
リスク③ 金利上昇のリスク
変動金利の場合
金利が1.0% → 2.0%に上昇すると?
借入3,500万円、35年
金利1.0%:月98,799円
金利2.0%:月115,941円
差額:+17,142円/月(年間+205,704円)
頭金を入れて借入額を減らしておけば、金利上昇の影響も小さくなります。
リスク④ 定年後も返済が続く
35年ローンの落とし穴
30歳で購入、35年ローン
→ 65歳まで返済
40歳で購入、35年ローン
→ 75歳まで返済
定年後も返済が続くと、年金だけでは苦しくなります。
5. 頭金を貯める5つの方法

方法① 先取り貯金
給料が入ったらすぐに貯金
給料25万円
↓
貯金口座へ5万円(自動振替)
↓
残り20万円で生活
自動振替を設定
手動だと「今月は厳しいから貯金しない」となりがち。自動振替なら強制的に貯められます。
方法② 夫婦で協力
共働きなら貯金ペースアップ
夫:月5万円
妻:月3万円
───────
合計:月8万円 → 5年で480万円
方法③ ボーナスを貯金
年2回のボーナスを全額貯金
ボーナス:年間60万円
5年間:300万円
月々の貯金5万円 + ボーナス60万円 = 年間120万円 → 5年で600万円
方法④ 固定費を削減
見直しポイント
| 項目 | 削減額 | 年間 |
| スマホ代(大手→格安SIM) | -5,000円/月 | -60,000円 |
| 保険(不要な保険解約) | -10,000円/月 | -120,000円 |
| サブスク(未使用解約) | -3,000円/月 | -36,000円 |
| 合計 | -18,000円/月 | -216,000円 |
年間21.6万円 → 5年で108万円
方法⑤ 親からの援助
住宅取得等資金の贈与税非課税制度
最大1,000万円まで非課税で贈与を受けられます。
条件
- 贈与を受ける人が20歳以上
- 年収2,000万円以下
- 新築または取得後1年以内に居住
例
親から500万円の援助
→ 贈与税0円(非課税枠内)
6. 頭金以外に必要な費用(諸費用)

頭金とは別に、「諸費用」も現金で必要です。
諸費用の内訳
土地購入時
- 仲介手数料:土地代の3%+6万円
- 例:土地1,500万円 → 51.6万円
- 印紙税:1〜3万円
- 登記費用:10〜20万円
建物購入時
- 登記費用:15〜30万円
- 住宅ローン手数料:借入額の2.2% or 定額3〜5万円
- 例:借入3,000万円 → 66万円
- 火災保険(10年):20〜40万円
- 引っ越し費用:10〜20万円
合計:物件価格の5〜10%
【例:3,500万円の家】
諸費用:175〜350万円
諸費用ローンという選択肢
頭金0円でも、諸費用分は現金で用意するのが理想。しかし、諸費用もローンに含められる「諸費用ローン」もあります。
注意点
- 金利が通常より高め(+0.2〜0.5%)
- 審査が厳しい
- 借入額が増えるため、月々の返済額も増える
7. 年収別|頭金シミュレーション

ケース① 年収400万円、物件価格3,200万円
パターンA:頭金640万円(20%)
借入額:2,560万円
月々返済額:72,265円
年間返済額:867,180円
総返済額:30,351,438円(頭金込み36,751,438円)
パターンB:頭金320万円(10%)
借入額:2,880万円
月々返済額:81,298円
年間返済額:975,576円
総返済額:34,145,367円(頭金込み37,345,367円)
パターンC:頭金0円
借入額:3,200万円
月々返済額:90,331円
年間返済額:1,083,972円
総返済額:37,939,296円
比較
- A vs C:月々差額18,066円、総返済額差1,187,858円
ケース② 年収600万円、物件価格4,800万円
パターンA:頭金960万円(20%)
借入額:3,840万円
月々返済額:108,397円
総返済額:45,527,154円(頭金込み55,127,154円)
パターンB:頭金480万円(10%)
借入額:4,320万円
月々返済額:121,947円
総返済額:51,217,548円(頭金込み56,017,548円)
パターンC:頭金0円
借入額:4,800万円
月々返済額:135,497円
総返済額:56,908,942円
比較
- A vs C:月々差額27,100円、総返済額差1,781,788円
8. まとめ|無理のない資金計画を
頭金はいくら必要?
理想:物件価格の20%
- 月々の返済が楽
- 総返済額が少ない
- 審査が通りやすい
最低:諸費用分(5〜10%)
- 手元に現金を残しつつ、無理なく購入
- 頭金を貯める時間を短縮
頭金0円も選択肢
- すぐに購入したい
- 手元に現金を残したい
- ただしリスクを理解した上で
自分に合った頭金を見つける
年齢で考える
- 20代:頭金少なめ、年収の伸びに期待
- 30代:頭金10〜20%、バランス重視
- 40代:頭金20%以上、早期完済を目指す
家族構成で考える
- 子どもなし:頭金多め
- 子どもあり:教育費を優先、頭金少なめ
貯金額で考える
- 貯金1,000万円以上:頭金20%入れても余裕
- 貯金500万円:頭金10% + 諸費用 + 予備費
- 貯金300万円以下:頭金0円も検討
IROHA.IEの無料相談会で資金計画を
プロのプランナーが、あなたに最適な資金計画をご提案します。
\まずは無料相談会へ/
こんなことが相談できます
☑ 「頭金はいくら必要?」 ☑ 「年収○○万円で、いくら借りられる?」 ☑ 「頭金なしで家を建てたい」 ☑ 「総額でいくらかかるか知りたい」 ☑ 「住宅ローンの選び方を教えてほしい」
関連記事
→ 注文住宅の費用相場と内訳 → 定額制住宅のメリット・デメリット → 注文住宅で後悔したこと20選
IROHA.IEを知る
IROHA.IEの特徴 施工事例を見る 間取りギャラリーを見る
無理のない資金計画で、安心して家づくりを。
IROHA.IEは、はじめての家づくりを全力でサポートします。
最新記事
ONE PRICE,
FREE DESIGN
間取りは 完全自由設計

IROHA.IEの最大の特徴は、
ワンプライスで家が建つこと。
ルール内であれば価格はそのまま
間取りは完全自由設計
建設に関する
専門の知識や間取りについて
わからないことは
プランナーやコーディネーターが
サポート致します。

















