音楽や演奏を満喫できる家づくりをしよう

音楽や演奏を満喫できる家づくりをしよう

音楽好きな方にとっては、大音量で家の中で音楽を聴いたり楽器の演奏したりといった行為は、近隣への音の配慮を考えた際に、一番最初に思いつく問題であるかと思います。

賃貸の時は近隣の方へ迷惑とならないような小さな音量で楽しんでいた音楽や、楽器の演奏も家づくりの際には気兼ねなく演奏できるような家にしたいと思われている方も多いのではないでしょうか？音響にこだわりをもって快適に音楽を楽しむためには防音だけでなく、他にも検討するべきことがあります。

今回はそんな防音室での気になる点を解決できるよう、快適に音楽を楽しむためのポイントに焦点を当ててみていきましょう。

音を考慮した暮らしから間取りをイメージしよう

一番近隣の騒音に感じられない場所に音楽室やスタジオを配置をすることは、近所トラブルを未然に防ぐためにはとても大切な要素となります。そのため、まずはどんな場所に音楽室があるとトラブルが起こりにくいのかを家の周辺環境や、近隣の住宅の位置までも考慮した上で間取りを考えていくようにしましょう。

また深夜に家族が寝静まってから演奏したいと思っても、寝室と、音楽室が隣り合っているような場合には、家族も睡眠を妨げられ、ストレスに感じてしまうでしょう。

家族が快適に生活できるようにするためには、寝室から一番離れた場所に音楽室を設計することや、地下室を作るなどといった工夫を持っておくことで、家族全員が快適に暮らせる空間を作れるようにしていくことが大切です。

防音室では防音だけでなく吸音までも考慮する

一般的に防音対策のみをしている場合、音の反射が大きくなり耳に負担がかかることで、不快感を感じるようになってしまいます。低音域の音は反響しやすく、不協和音のように感じてしまいやすいです。

そのため、防音対策に加えて、吸音材を壁に施工することで、音の響き方をコントロールしてあげることで、音に臨場感が感じられ、明瞭に響く音にすることができます。吸音はしすぎると逆に音に響きがなくなるため、不快に感じることもあるため、専門家にアドバイスをもらいながら進めるようにしましょう。

防音する際には換気も気をつけよう

防音対策でもっとも大切になってくるポイントが気密性を高めることですが、気密性を高める場合、同時に考えなくてはならないのが換気についてです。

換気対策をしておかなければ、せっかくの趣味を満喫する部屋が、空気の循環のない空間となり、湿気がこもりやすかったり、場合によってはカビの発生につながることも。

全館空調を利用することや、窓を設置することなど、換気対策についても検討していくことは快適に暮らしていくためには重要なポイントの１つです。

自分でできる防音対策も取り入れよう！

重低音は特に響きやすいため、スピーカーなどのオーディオ機器は床に直接置かず、防音マットを敷いたり、免振ゴムを取り付けたりして騒音対策を行いましょう。

壁が薄く、隣室の話し声や生活音が聞こえている場合は、こちらの音も向こうに伝わっている可能性が考えられます。そのため、壁に防音パネルや吸音材、遮音シートを簡易的に貼って防音性を高めてみるのも1つの方法です。

さらに、壁面に大型の家具や本棚を配置すると、音が隣室へ届きにくくなります。反対に、オーディオ機器を壁面に置いてしまうと、音が直接伝わりやすくなってしまうので注意が必要です。床に防音マットを敷いたり、壁際に大きめの家具を配置したりと、自分で防音対策を行うことも考慮しておきましょう。

インテリアとしても楽しめるように

ピアノやギターといった楽器や、大量のCDやレコードをインテリアの一部として考えておくことは、気持ち良い空間を作るためにはとても大切なポイントとなります。そのため、音楽室での楽器類をどこに置くのか、CDやレコードの収納にはどれぐらいのスペースが必要なのかといったポイントは設計の段階からある程度イメージを膨らませておくことが必要です。

まとめ

音楽スタジオで集中して練習したり、仲間を招いてみんなで演奏会を楽しんだりといった楽しみがあるような暮らしに憧れを持っている方も、工夫を持っておかなければ、望むような暮らしができないことになりかねません。そのため今回ご紹介したような工夫を家づくりの段階から意識して、自分の満足できる空間で快適に趣味を楽しめる空間を作れるようにしていきましょう。