車やバイク好きのためのビルトインガレージを設計する際に必要な間取りスペースや設備とは？

車やバイク好きのためのビルトインガレージを設計する際に必要な間取りスペースや設備とは？

車やバイクが好きな方にとって、ビルトインガレージの家というのは愛車を大切に保管・管理するためにはとても憧れの家かと思います。ですが、ビルトインガレージの広さを誤って設計してしまうと、せっかくのビルトインガレージが窮屈に感じたり、使い勝手が悪いガレージとなってしまうことも少なくありません。そのため、今回はビルトインガレージを設計する際に必要なスペースや設備という点に焦点を当てて、どのようにしていくべきなのかをご紹介していきます。

①車両の大きさに合わせた間取りスペースの確保

まずビルトインガレージの間取りを考える際には、車両の大きさに合わせたスペースの確保が必要となります。国土交通省資料では、車両１台あたりの駐車場枠の広さは一般的な普通乗用車の大きさで、間口2.5m×奥行き6.0mとなっていて、これをガレージ１台あたりに必要な広さに置き換えるとその面積は12.5㎡～21㎡となり、坪数にすると4～6坪程度の広さが必要となります。

ですが、車両の幅や長さによってもこの広さは変わってきますので、まずは自分たちの車両がどれくらいなのかを測り、そのサイズに合わせてガレージの幅や奥行きを決めていきましょう。ここでポイントとなるのが、ドアの開閉ができるぐらいのスペースにゆとりを持つことです。ドアを開けた状態で車両を駐車できるスペースを確保することで、荷物の出し入れがスムーズに行えます。

出典：国土交通省「駐車場設計・施工指針」

②収納・作業スペースの確保

ビルトインガレージには車両を駐車するだけでなく、利便性を高めるための工夫が必要です。例えば、収納スペースの確保や、愛車のメンテナンスなどの作業スペースを設置することです。収納スペースがあれば、車のメンテナンスに必要な道具や部品を手軽に取り出すことができるのでおすすめです。

タイヤやホイール、工具、洗車用品などの収納スペースを設けることで、整理整頓されたガレージを保つことができます。また、ガレージには自転車、スポーツ用品、キャンプ道具、ホームセキュリティ機器、緊急用品などといった様々なものを収納するのにも役立ちます。これらのアイテムをガレージに収納することで、家の中のスペースも広くなることや、家の中をすっきりと魅せることができます。

あらかじめ自分たちの暮らしをシュミレーションしてみて、ガレージ内での作業スペースを確保しておくことも利便性を高めるポイントの一つです。

車の洗車やメンテナンスだけでなく、DIYの作業などを行う際にも便利に使うことができます。

そのためビルトインガレージを設計する際には、具体的にどんな収納スペースが必要になるのか？作業を行うことがあるのかを想定してスペースを確保することで、より使い勝手の良いガレージを実現することができます。

③ガレージ内の照明や電源

ビルトインガレージでは、照明や電源といった設備を設置することもポイントとなります。基本的にガレージ内は暗くなるケースが多く、仕事から帰って夜の時間に車両の整備やメンテナンスを行う際などには特に明るい照明が必要となります。車やバイクのメンテナンスを行う際には、充電器や電動工具などを使用することが考えられる場合には、電源を確保しておくとより使い勝手の良いガレージとなります。

照明や電源の設置方法についても考えてみましょう。照明には、天井に取り付けるタイプや壁掛けタイプなどがあります。また、電源には、コンセントを設置するタイプや、配線を通すタイプがあります。適切な設置方法を選ぶことで、より使いやすく、快適なガレージを作ることができます。

照明や電源の設置場所は、間取りを考慮してから決めていくと良いでしょう。

まとめ

ビルトインガレージは、車好きにとって理想的な駐車スペースの一つでありながら、駐車場としてだけでなく、車好きが自分の車両を整備したり、メンテナンスしたりする場所としても大切な場所となります。ですが、スペースや間取りを考慮せずにビルトインガレージを設計しなければ、家を建てた後に思わぬ後悔やトラブルにつながることもあります。

そのため、車両の大きさに合わせたスペースの確保や収納スペースの確保、照明や電源の設置など、様々な暮らし方や過ごし方までを考慮してスペースや間取り・設備についてを決めていきましょう。今回ご紹介したスペースや設備についての考え方を是非参考にして、自分に合ったビルトインガレージがどのようなものなのかを知り、実際の家づくりに反映して、快適なビルトインガレージのある暮らしを送れるようにしていきましょう。