老後まで考えたバリアフリーの家づくりのポイント6選

老後も健康に暮らせる家づくり

2023.04.20

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IROHA.IE

目次

老後まで考えたバリアフリーの家づくりのポイント6選

多くの家庭にとって家づくりは一回きりということもあり、一度建てると生涯を生活する場所となるため、老後までの未来を考えて家づくりをしていく必要があるのですが、家を建てる段階では若く、体力もあり、健康的な身体であることから、家づくりをしている最中には、なかなか老後までを考えた家づくりのポイントに気づきづらいこともあるかと思います。

家づくりで老後までを考えて設計したつもりでも、意外と家を建てた後から「ああしとけばよかった。」などと気づく点も多く、後悔へと変わってしまうことも。。

今回は老後まで考えたバリアフリーに対応するような家づくりというのはどういったポイントがあるのかをご紹介していきます。

老後のライフスタイルはどう変わるのか?

どれだけ健康に気を遣っていても、年齢を重ねていくと、体力の衰えや、筋力の衰えが生じてしまい、足腰が弱って、予期せぬ場所でつまづいたり、転んだりといったリスクが高まってしまいます。

厚生労働省の調査によると、65歳以上の高齢者が転倒した自己情報は1年間で600件近くあり、その半数が住宅内での転倒となっています。

高齢になると外出より自宅での生活が主になるため、家の中の環境整備やバリアフリー化というのは、健康に暮らしていくためには、とても大切なことが理解できるかと思います。

参考:1.厚生労働省「人口動態調査」(平成 26 年~令和2年)より (1) 65 歳以上の不慮の事故によ

家づくりでのバリアフリーのポイント

①ドアを引き戸にする

家のドアが開戸であると、高齢になってからドアを開けたり閉めたりといった作業が困難になることがあります。また開戸だと、戸を押したり、引いたりという作業が必要となるため、ドアと一緒に移動する必要が出てきてしまいます。ですが、引き戸にすることによってドアとの移動が必要なくなり、転倒などのリスク軽減につながります。

②廊下は車椅子の走行ができるように余裕を持って設計する

一般的な住宅の廊下の有効幅員は80cm程度ですが、車イスで走行するために必要な最低幅は有効で85cm程度必要となるため、将来的なことを考えると車椅子が走行できるような幅広の廊下を設計しておくことも大切です。

③安全な階段にする

2階建ての家を建てる場合は階段の高さや1段の広さなど、高齢になってから使いやすいような設計にしておく必要があります。また、階段の手すりを将来的に設置できるように壁に手すり用の下地を入れておくと、リフォーム時に大掛かりな工事も不要となります。

逆に平屋の家なら階段が不要となるため、階段での転倒のリスクもなくなるため、安全性を重視する場合は平屋の家がやはりおすすめです。

④トイレを寝室の近くに配置

将来的な暮らしを考えると寝室の近くにトイレがあることは、高齢になってからも住みやすい家となります。年齢を重ねると夜間のトイレの頻度は増え、暗い中を歩いてトイレまで行き来することは転倒などのリスクも高まることもあります。また寒さの厳しい冬場には、寝室と廊下の寒暖差でトイレに行くことすら億劫になってしまうことや、寒暖差によってヒートショックの危険性も高くなるため、寝室近くにトイレがあると取り入れていきたいポイントです。

⑤段差解消

部屋と部屋を繋ぐ間仕切りなどの間のわずかな段差も、高齢になると十分に気をつけて生活していたとしてもつまづきやすい箇所です。そのため、リビングと廊下や、リビングと和室などの間の段差を無くして移動をスムーズにできるように家づくりの段階から設計をしていくことは大切なポイントです。

⑥浴室は滑りにくい&柔らかい素材で

水回りは毎日よく使う場所でもあるため、将来のことを見越して慎重に検討していくべきポイントです。特に浴室は滑りやすい場所であり、入浴の際は、立ったり座ったりといった動作に加え、浴槽を跨いで湯船に浸かるという意外と高齢者にとっては負担になる場所です。

バスタブや床は滑りにくくい素材や、柔らかい素材を採用することで、転倒のリスク軽減し、転倒した場合にも負担のないような工夫を持っておきましょう。

まとめ

今回は家づくりで必要な老後の暮らしまでをを考える際のポイントについてご紹介していきましたが、いかがだったでしょうか?家づくりをしている最中には意外と気にならないようなポイントも後になって、気づいて後悔してしまうことも少なくありません。

家を建てる際にこのようなポイントを抑えておかなければ、必要となった時には結果的に大掛かりなリフォーム工事が必要だったり、コストのことを考えて、リフォームを先延ばしにして、転倒や転落といった怪我をしてしまった。なんてことにならないように、家を建てる段階からトラブル回避できるような暮らしやすい工夫を持った家づくりをしていきましょう。

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