新築時には知っておきたい空気を整えるための換気システムの必要性
2023.06.01
writer
IROHA.IE
目次
新築時には知っておきたい空気を整えるための換気システムの必要性
換気システムは窓を開けなくても換気装置を使用することで、室内の空気を新鮮な空気に入れ替えすることができるシステムのことで、2003年から建築基準法によって設置が義務付けられています。そのため2003年以降に建てられた日本の新築住宅には必ず設置されているのですが、意外と換気システムのメリットや重要性を知らない方も多いのではないでしょうか?
今回はそんな換気システムのメリットと、換気システムの種類について注目してみていきましょう。
換気システムの必要性とは?
近年住宅の性能が高まり、気密性が高まったことで、建材などから出るホルムアルデヒドやアセトアルデヒドなどの化学物質が室内に留まってしまい、それを吸い込むことによって起こる健康被害「シックハウス症候群」が問題となりました。
このシックハウス症候群の対策として1時間で0.5回、つまり2時間で部屋全体の空気が入れ替わるような計画的な換気設備の設置が義務付けることで、新築住宅の空気の循環を良くすることで、健康被害が出ないようになっていて、現代の住宅においてはとても大切な設備のひとつです。
換気システムの5つのメリット
結露対策
結露を放置すると、結露水が発生しカビの原因になり、建材の劣化にもつながるため住宅の寿命を縮めることや、健康被害に遭いやすい住環境となってしましますが、換気システムを使用することで空気の循環ができるため、部屋の中に湿気が溜まりにくくなり、結露対策になります。
カビ・ダニの対策
換気装置を回していない場合、ダニの数はダニの発生率は急激な伸びを示しますが、換気装置を回し始めるとダニの数は徐々に減っていくというデータがあります。
外部の有害な物質のフィルタリング
日本においては、屋外にはPM2.5や花粉といったアレルギー性物質が多く存在し、実際にこういった有害物質で悩まれている方も多くおられます。それらの有害物質を含んだ空気が室内に入り込まないように、外の空気をフィルタリングして室内に取り込む役割を換気システムが行ってくれます。
CO2濃度の低下
室内の換気が上手くできていない中で人が生活を行うと室内の酸素濃度が低下し、CO2濃度が上昇してしまいます。CO2濃度の上昇というのは、集中力の低下や、頭痛やめまい、吐き気といった症状が起こりやすくなってしまいます。ですが、換気システムを使用することで新鮮な空気を取り込み、生活の質を向上させることができます。
省エネ
先進の換気システムには、熱交換装置がついているため、部屋の温度を外へ逃すことがありません。そのため、少ない電力で室温をコントロールすることができ、冷暖房負荷を減らし光熱費を削減することができます。
換気システムの種類は3種類
換気には「自然換気」と「機械換気」の2種類があり、換気システムは自然換気と機械換気を給気する場所と、排気する場所にどのように使うかで、下記の3種類に分かれていて、それぞれの特徴を説明していきます。
第一種換気:機械給気→機械排気
給気と排気のどちらもに換気扇を使うため、最も換気のコントロールがしやすい方法となりますが、計画通りの換気を行うためには一定の気密性が必要となるため、高気密高断熱住宅向きの方法ですが、最も設置コストが高い換気システムでもあります。
第一種換気であれば、熱交換型換気扇を使うことができるため、先ほど換気システムのメリットでご紹介したように部屋の温度を外へ逃すことがないため、省エネ効果があります。また、外気の取り入れは一箇所に集中させて行うため、高性能フィルターを設置すれば、屋外の花粉などの有害物質が入りにくいといったメリットもあります。
第二種換気:機械給気→自然排気
給気のみを機械で行うため、室内の気圧が外より高くなるため、ドアを開けても外気が入ってこないというのが特徴で、手術室などの菌が衛生的な場所で主に使われますが、一般の住宅においてはまず使われれない換気システムでもあります。
第三種換気:自然給気→機械排気
給気は各部屋に取り付けた給気口から自然給気を行い、排気箇所のみに換気扇を使う方法で、最も設置コストも安く、メンテナンスも容易なこともあって、住宅で最も多く採用されている換気システムです。デメリットとしては、気密性が低い住宅だとあらゆる隙間から外気が入り込んでしまうため、冷暖房費がかさみやすくなってしまいます。
まとめ
住宅で使う換気システムには第一種換気と第三種換気の2種類があり、第一種換気は空気環境や、省エネ効果、快適さといった点でメリットがあり、第三種換気には初期費用が安く、メンテナンスが楽で、メンテナンスコストも安いといったメリットがそれぞれあることが理解できたかと思います。
どちらも良し悪しがありますが、自分たちの家庭においては何を重視するのかを明確にして、健康に毎日を過ごしていけるような換気システムを採用するようにしていきましょう。
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