アウトドア用品をスッキリ収納できる「蔵」のある平屋住宅

間取り図から提案する家づくり

2022.05.30

writer
IROHA.IE

近年、他人との身体距離の取れるレジャーとして、キャンプなどのアウトドアが流行しています。
もしかしたら、「一度キャンプに行ってハマってしまった」という方もいるかもしれません。

アウトドアを楽しむ上で気になるのが、テントやバーベキューセットなどの道具類の収納だと思います。
特に平屋住宅の場合は、2階建て住宅に比べてスペースが限られるため、収納に不安を感じている方のお話もよく耳にします。

今回はアウトドア好きのご家族でも、大きな収納を確保する間取りをご提案します。
それでは、アウトドア用品がスッキリと片付く平屋住宅を、詳しく紹介していきましょう。

目次

収納とワークスペースの二役をこなせる「蔵」

平屋住宅の収納を確保する手段として、「蔵」を取り入れてみてはいかがでしょうか?
平屋に取り入れる「蔵」とは、天井高1.4m程度の収納空間の事です。
「蔵」の上側には、1.5階ともいえる空間を確保できるため、居住スペースを圧迫することなく大容量の収納を確保することができます。

また、平屋に備えた「蔵」は、ワークスペースとしても活躍させることができます。
近年テレワークも増えており、自宅で仕事をする機会も増えています。
そんな時に困るのが、「静かなスペースを確保する」ということです。
「蔵」をワークスペースとして活用すれば、そんな悩みを一挙に解決できちゃいます。

たとえば6帖程度の「蔵」を備え付けた場合、半分をキャンプ道具の収納、半分をご主人のワークスペースとして活用することもできます。
有孔ボードや鉄製のシェルフを備えて、キャンプ用品を整然と収納します。
工具などをワークスペースに備えておけば、キャンプ用品のメンテナンスも「蔵」でできますね。
きっと、御主人のお気に入りのスペースになる事と思います。

お子さんのやる気を引き出す小屋裏の子供部屋

「蔵」の上部のスペースには、洋室を一部屋設置することができます。
この部屋は、「蔵」と同じ大きさになります。
たとえばこの部屋を、子供部屋と活用してみてはいかがでしょうか?

小屋裏にある洋室は、お子さんの秘密基地のようで毎日ワクワクしながら過ごせること間違いなしです。
アウトドア好きの家庭のお子さんなら、きっと気に入ってくれることと思います。

パントリーを活用してローリングストック

キャンプ用品でもう一つ考えなければならないことが、食品についてです。
キャンプではレトルト食品をよく利用するため、家での保管方法にも気を配らなくてはなりません。
特に食品は賞味期限があるため、管理が大変です。

そこで、キッチンにパントリーを備え付けて、ローリングストックを実践してはいかがでしょうか?
プラスチック製のコンテナをいくつか用意して、それぞれに一日分の食品を詰めておけば、そのままキャンプに持ち出せます。
マスキングテープなどに、一番期限の近い賞味期限を書いておけば、どのコンテナを持ち出せばよいかも一目でわかります。

キャンプから帰ったら、空っぽのコンテナに食料品を買い足していけばいいだけです。
この方式なら、スーパーの安売りの時にまとめて食品を揃えることもできるので、節約にも一役買ってくれます。

この方法で食料品をストックしておけば、もしもの災害時の備えとしても役立ちます。
趣味と実用性を兼ね備えることができるため、パントリーはかなりオススメです。

広めの土地なら庭でもアウトドアを楽しめる

少し広めの土地が用意できるのなら、建物の坪数を抑えて広めの庭を確保するのも一つの手です。
今回ご提案している「蔵」のある平屋は、広めの土地に24坪の住宅を建てることを想定して間取りを考えています。

広めの庭を確保することができれば、休日にタープを張ってアウトドアリビングとして楽しむこともできます。
仕事の都合などで、なかなか出かけられないことがあっても、自宅でアウトドア気分が味わえるという訳です。
これなら、忙しくてストレスが溜まったとしても、上手く解消することができますね。
休日に出かけられなくても、お子さんも満足してくれることと思います。

さらに、LDKに面してウッドデッキを取り付けておけば、お庭でアウトドア気分を満喫する際に大活躍してくれます。
LDKに面したウッドデッキは、家と庭を出入りするのに非常に便利です。
「蔵」に収納してあるアウトドア用品も、楽に出し入れできるという訳です。

さらに、屋根のついたウッドデッキなら、色々な道具を汚すことなく置いておくことができます。
バーベキューをするなら、食材も安心して置くことができますね。
お庭でちょっとしたアウトドアを楽しむなら、ウッドデッキは必須といえるほど便利です。

24坪の平屋で、ゆとりのある暮らし

家族3人で住むことを想定すると、24坪の住宅に主寝室とLDKがあれば居住スペースとしては十分です。
この場合、LDKは16.5帖、主寝室は6.5帖の広さを確保できます。
お子さんの部屋は小屋裏にあるため、「蔵」を取り入れてもゆとりある暮らしができます。

ご夫婦とお子さん一人、わんちゃんを1匹飼っても十分な広さがあります。
広めの庭には、お子さんのために遊具を置くことも可能です。
もちろん、わんちゃんの遊び場としても活躍してくれます。
お子さんとわんちゃんがお庭で遊ぶ暮らしなんて、少し憧れてしまいますね。

アウトドアのイメージにピッタリ合う内装

アウトドア用品は普段使いできるものも多いため、日々の暮らしでも活躍させたいものです。
特に食器やキッチン用品には流用できるものが多く、普段使いすることで毎日の気分を高めてくれます。

アウトドア用品は、カーキー色やダークグリーン、ブラックのような、かっこいい色合いのものが多いです。
これらの色のグッズがとけ込むような内装にすれば、アウトドア用品を普段使いしても違和感がありません。
むしろ、日々の暮らしの中にもアウトドア感を演出することができるようになり、暮らしがより豊かになります。

たとえば、ダークな色のオークやアイアンの素材を組み合わせたインテリアにすることで、アースカラーのグッズによく似合うようになります。
特に、内装に金属を取り入れることで、素材の質感の違いから来るアクセントを取り入れることができます。

さらに、カーテンやクッションなどのファブリックにアジアンテイストを取り込めば、室内全体がおしゃれに仕上がります。
内装にまでアウトドア感を取り入れることで、日々の暮らしがより豊かになること間違いなしです。

片流れ屋根を採用して小屋裏スペースを確保

「蔵」を間取りに取り入れる場合、建物の外観には片流れ屋根を採用するのが一般的です。
これは、片流れ屋根の屋根が高い側は、内部の天井も高くなるためです。
天井が高くなることで、「蔵」と上部の部屋のスペースを十分確保することができます。

高さを十分確保することなく蔵を作ってしまえば、建物のどこかに無理が生じてしまいます。
そして、建物に無理が生じてしまうと、長い年月の間に不具合を生じさせてしまうかもしれません。
建築する段階で無理のない設計をすることで、長く安心して住み続けられる住宅を実現できます。

片流れ屋根は、モダンな印象から近年人気となっている屋根形状です。
見た目にも洗練された印象になるため、見た目も機能も両立した屋根の選択といえます。

スッキリ収納できる「蔵」のある平屋住宅まとめ

今回は、アウトドアが趣味の家族にピッタリな、「蔵」のある平屋住宅の間取りをご提案いたしました。
アウトドア用品はかさばるものが多いため、「蔵」に一括して収納できれば日々の暮らしを圧迫することはありません。
「蔵」は、ワークスペースとしても活躍するので、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか?

さらに、お庭を広めにとることで、出かけることなくアウトドア気分を味わうことができます。
毎週キャンプ場にいく事は難しいですから、自宅でちょっとしたアウトドアが楽しめれば嬉しいですね。
趣味を存分に楽しむためにも、ぜひ参考にしてみてください。

「蔵」のある平屋住宅の間取りを考えるならIROHA.IE×平屋シリーズをお勧めします。

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