バルコニーの必要性を考えて家づくりのコストを考慮する

バルコニーの必要性を考えて家づくりのコストを考慮する

今までバルコニーは家にあって当然と考えられてきましたが、近年の家づくりにおいては少し考え方が変わりつつあり、バルコニーが不要なケースというのも多く見受けられるようになりました。なぜバルコニーを無くす家庭が増えているのか？またバルコニーを無くしても問題は無いのか？といった点に注目して、共働きの家庭においてバルコニーの必要性の有無をみていきましょう。

バルコニーがあることでの３つのメリット

日当たりを確保できる

バルコニーの使い方として代表的なのは、外での日当たりを確保することができることで、洗濯物や布団を外に干すことができます。

プライバシーを確保し、外を楽しめる

セカンドリビングとして活用することや、BBQをしたり、景色を楽しむ場所とすることができることや、プライバシーを保ちながら家族や友人と過ごすことができるというのは、バルコニーがある家の大きなメリットです。ですが、夏場、冬場、梅雨の時期などは、屋外で快適に過ごすことが難しいということも理解しておきましょう。

冷暖房の効率がアップする

バルコニーの張り出しを使い日射をコントロールすることで「夏は涼しく冬は暖かくおうちの中で過ごすことができるように、冷暖房の効率を良くする」パッシブデザインをうまく取り入れていきましょう。

バルコニーなしの３つのメリット

コストを抑えられる

バルコニーの設置には平均して50〜100万円程度の費用がかかるため、バルコニーを設置しない場合は、この材料費や工事費が不要になるため、この金額を家全体の予算に充てることが可能です。例えば、バルコニーの予算を他の高品質な内装材や設備に回すことで、家全体のクオリティを向上させることができます。

掃除の手間が減る

バルコニーがないことで落ち葉や埃、汚れの掃除が不要になり、日常の家事負担を軽減することができるため、掃除の手間が大幅に減ります。忙しい共働き夫婦においてはバルコニーなしがメリットに感じる家庭も多いのではないでしょうか？

メンテナンス費用を抑えることができる

バルコニーは、風雨や紫外線の影響を受けやすく、防水処理や塗装の再施工などの定期的なメンテナンスが必要で、メンテナンスには10年ごとに数万円から数十万円の費用がかかります。バルコニーを設けない選択をすることで、これらのメンテナンス費用を削減し、長期的なランニングコストを抑えることができます。

バルコニーがなくても良い事例

敷地が広い

広い敷地を持つ家庭では、庭やテラスなどのアウトドアスペースを十分に確保できるため、バルコニーがなくても問題ありません。広々とした庭で洗濯物を干したり、家族や友人とアウトドアアクティビティを楽しむことができます。共働き家庭では、広い敷地があれば、家の外でリラックスするスペースを持つことが可能です。

プライバシーが保たれている場合

隣家との距離が十分にある場合や、周囲の視線を遮るような設計がなされている場合、バルコニーがなくてもプライバシーを保つことができます。そのため、家の中で安心して過ごすことができ、バルコニーの必要性が低くなります。共働き家庭では、プライバシーを重視する傾向があり、バルコニーが不要と感じることが多いです。

花粉や黄砂、PM2.5を考慮して、外干しをしない方

花粉症やアレルギーに悩む家庭では、洗濯物を外に干さないことが多いです。また、黄砂やPM2.5の影響を避けるために、洗濯物を室内で干すことが増えています。こうした家庭では、バルコニーの必要性が低くなります。共働き家庭では、時間の制約から効率的に家事を行いたいと考えるため、室内干しの方が便利と考える家庭も多いようです。

サンルーム・ランドリールームがある

サンルームやランドリールームがある家庭では、洗濯物を干すスペースとして十分な機能を果たします。これにより、バルコニーがなくても室内で快適に洗濯物を干すことができます。共働きの家庭においては、天候に左右されずに洗濯物を干せるサンルームやランドリールームが重宝されています。

狭小地や住宅密集地で採光が確保できない

狭小地や住宅密集地では、バルコニーを設けても十分な採光が得られない場合があります。このような環境では、他の方法で採光を確保することが重要であり、バルコニーの必要性が低くなります。

まとめ

自分たちの生活スタイルや環境に合わせてバルコニーの有無を検討することが重要です。特に共働き家庭では、時間とコストの効率化を重視し、バルコニーの有無を慎重に判断することが必要となり、今回ご紹介したバルコニーのあることでのメリットと、バルコニーが無い場合のメリットの双方を考慮しながら、自分たちに合った家づくりがどのようなものなのかを理解した上で進めていくことが大切になります。これから家づくりをしていく家庭においては、今一度バルコニーの必要性を検討してみてはいかがでしょうか？