忙しい共働き夫婦が新築で快適に過ごすための住宅性能

忙しい共働き夫婦が新築で快適に過ごすための住宅性能

マイホームを計画する際に、多くの人はリビング・書斎・家事コーナーなどの間取りやインテリアにお金や時間をかけてしまい、住宅設備の設置をあきらめるなど後回しになりやすいです。

特に現代に多い共働き夫婦ともなると、日々の忙しさの中で、家事やメンテナンス、さらにはテレワークにも効率よく取り組むためには、住宅の性能が大きな役割を果たします。そこで、今回は住まいのご相談にいらっしゃる方の中から、共働き夫婦が付けなかったことを後悔した住宅設備や、ストレスに感じやすいポイントをご紹介していきます。

建てた後に感じやすい住宅性能での４つのストレス

1. シックハウス症候群

新築の家では、建材から放出される化学物質が原因で、喉の痛みや頭痛、目の痒みなどの体調不良を訴える「シックハウス症候群」が問題となることがあります。特に、フォーマルデヒドなどの揮発性有機化合物(VOC)が主な原因とされています。

シックハウス症候群を防ぐためには、低VOC材料の使用や、十分な換気システムの設計が重要です。また、入居後は定期的に換気を行い、空気清浄機を使用することで、室内の空気質を改善できます。

2. 騒音によるストレス

都市部や住宅密集地域に住まわれる方においては特に気になるポイントのひとつかと思います。ストレスを感じないような家づくりをしていくためには、遮音性の高い窓や壁の設置が有効で、静音設備の導入により、外部からの騒音だけでなく、室内の生活音も抑えることが可能になります。これにより、家の中を静かな安らぎの空間に保つことができます。

3. 温度や湿度の調整によるストレス

四季の変化が激しい日本において避けられないのが、温度や湿度の調整です。夏の暑さ、冬の寒さはもちろん、湿度の高さも快適な生活を妨げる要因となります。

そのため蒸し暑い夏や寒い冬でも快適に過ごせるよう、パッシブ設計を取り入れることが大切になります。適切な断熱材の使用や、日射を遮るための工夫、自然換気を促す設計などにより、エネルギー消費を抑えつつ快適な室内環境を実現することで、断熱・気密性を高めるようにしていきましょう。

また全館空調や24時間換気、加湿器の設置といった工夫を持っておくことで、室内環境を一年中快適に保つことができるようにしましょう。

4. 施工やメンテナンスのトラブルによるストレス

住宅購入後に発生する可能性があります。このようなトラブルを避けるためには、信頼できる住宅会社なのかといった点を重視することが必要です。

また、メンテナンスフリーの素材や自己清掃機能を持つ窓など、手入れが簡単な設計を取り入れることで、その負担を大幅に軽減できます。これにより、共働き夫婦は家の手入れにかかる時間を削減し、より価値ある活動にその時間を使うことができます。

また、定期的なメンテナンスを実施することで、住宅の性能を長期間維持し、トラブルの発生を未然に防ぐことが可能です。

スマートホーム技術の活用方法

テクノロジーが発達したことにより、住宅においてもインターネット技術を駆使したスマートホーム技術が現れてきました。こういったスマートホーム技術をうまく活用することで、共働き夫婦の時間不足を解消することも可能となり、ますます快適に暮らすことができます。

照明、暖房、家電の遠隔操作や自動化により、家の中のさまざまな家事や暮らしを効率化することができます。例えば、出勤前に洗濯機を遠隔で操作したり、帰宅時には部屋の温度を快適な状態に自動調整するなど、日々の生活をサポートしてくれるため、ストレスフリーな暮らしにはピッタリな住宅設備の一つです。

住宅性能で実現する快適なテレワーク環境

コロナウイルスの影響によってテレワークの普及が進み、自宅での仕事環境の重要性が高まっています。こういった家庭においては、適切な断熱材や防音設計により、集中しやすい静かで快適な作業空間を確保することが可能です。また、十分な自然光と適切な換気システムは、健康的で生産性の高いワークスペースを作り出しましょう。

高性能住宅で得られる時間の価値

高性能住宅は、エネルギー効率の良さや耐久性に優れているだけでなく、住む人の時間を大切にする設計が施されています。快適な室内環境を維持しながら、家事やメンテナンスの時間を削減し、家族と過ごす時間や自分の趣味に充てることができるため、共働き夫婦のような忙しい家庭においては、住宅性能を最大限に活用することはストレスフリーの家を作るためのポイントとなります。時間を節約し、快適な生活を実現するための住宅設計を心がけましょう。