快適なキッチンを実現するキッチンレイアウトの基本！必要なスペースとは？

快適なキッチンを実現するキッチンレイアウトの基本！必要なスペースとは？

キッチンのデザインや設計というのは料理をする上での効率に直結しているため、家づくりの段階でいかに快適なキッチンとするかはとても重要です。

またキッチンを使う人によってその使い勝手がよいレイアウトというのも異なります。

そのため家づくりの初期段階から自分たちにはどういったキッチンのレイアウトが適切なのかを正しく見定めておくことで、機能的かつ心地よいキッチン空間というのを実現することができます。今回はこれから家づくりをしていく家庭において、料理がしやすいキッチンづくりのための基本となる考え方やポイントについてご紹介していきます。

キッチンの一般的な間取りの広さ

一般的なキッチンで必要なスペースは4.5畳程度とされていて、寸法にすると幅3.3m×奥行2.1mの広さとなります。アイランドキッチンの場合は少し大きくなり6畳程度とされていて、寸法にすると幅4.1m×奥行2.4mの広さとなります。これはキッチンの大きさを2.5m×0.6m（アイランド型は2.5m×0.9m）、出入り通路幅0.8m（アイランド型は2本分）、キッチン後ろの通路0.9m、食器棚用の奥行0.6mとして計算した場合の広さですので、参考にしてみましょう。またより快適に暮らせるためには少し余裕を持った広さで設計することもおすすめです。

キッチン作業台（ワークトップ）の高さ

キッチンの作業台のことを「ワークトップ」といい、このワークトップの高さはキッチンの使いやすさにおいてはとても大切なポイントです。作業しやすい高さは「身長÷2+5cm」と言われています。30代女性の平均身長（158cm）でみた際に必要なワークトップの高さは79cmとなります。この計算式を利用してキッチンで快適に作業できるようにきちんと自分の身長に合った高さをあらかじめ理解しておきましょう。

キッチン作業台（ワークトップ）の広さ

調理スペースともなるワークトップの広さもキッチンを設計する上ではとても重要な要素の一つです。

一般的な広さの目安としては家庭で使うまな板の中で一番大きなまな板を置いた際に、左右に余裕があるぐらいの広さが理想的で、約60cmから90cmぐらいとなります。

十分なスペースが確保できない場合は、シンクに蓋をして作業台として使えるようなシンクサポートを取り入れることでスペースを確保することもできます。

引用：LIXIL | キッチン | 選び方のヒント | 間取り・レイアウト（アイランド、対面式、ペニンシェラ、I型）

ワークトライアングルを意識しよう

キッチンのレイアウト設計において重要な「調理スペース」「洗浄スペース」「収納スペース」の３つを最適な位置に配置する考え方を「ワークトライアングル」といいます。

上記の３箇所を直線で結んだ際に三角形となる3辺の合計が360〜660cmにおさまるように設計すると、調理中の移動を２〜３歩程度に収めることができるという考え方です。

このワークトライアングルを家づくりで取り入れることで、料理中の無駄な移動が減り、効率的に動けるため、料理の流れがよりスムーズになり快適性が高まります。

調理スペースは調理台やコンロ、周囲の洗浄スペースはシンクや食器洗い機、収納スペースは冷蔵庫や調理器具・調味料を置く場所です。調理時間を短縮することができます。

これからキッチンを選ぶ際には最初に理解しておきたいポイントの一つで、この配置を意識することによって、無駄な動きを減らしていきましょう。

まとめ

キッチンレイアウトを把握すると、自分が使いやすいキッチンというのはどんなものなのかが具体的なったのでは無いでしょうか？こうやって少しずつ自分たちの理想を明確にしていくことは意外と大変な作業に感じるかもしれませんが、基本を抑えておかなければやはり快適なキッチンを実現するのは困難です。

今回ご紹介した内容を参考にして、まずは自分が使いやすいキッチンがどのような設計のキッチンなのかをある程度明確にしておき、自分たちの土地や間取り、予算に合わせて異なる種類のキッチンを選んでいくことで、家づくりで理想的なキッチンを作っていけるようにしましょう！