老後も安心のバリアフリー住宅|将来を見据えた家づくり
2026.10.23
writer
IROHA.IE

「今は元気だけど、年を取ってからも住み続けられる家にしたい」
「バリアフリー住宅って、若いうちから考えておくべき?」
注文住宅を建てるのは30〜40代の方が多く、老後の暮らしはまだ先のことに感じるかもしれません。しかし、家は30年、40年と住み続けるものです。建てたときには気にならなかった小さな段差や階段が、年齢を重ねるにつれて大きな負担になることがあります。
また、バリアフリーは高齢者のためだけのものではありません。小さなお子さんのいる子育て期や、ケガ・病気で一時的に体が不自由になったときにも、段差のない家は家族全員の暮らしを支えてくれます。
この記事では、バリアフリー住宅の基本的な考え方から、場所別の設計ポイント、新築時にやっておくべきこと・後からでも対応できることまで、将来を見据えた家づくりのコツを解説します。
バリアフリー住宅とは?
段差や障壁をなくし、誰もが暮らしやすい家
バリアフリー住宅とは、段差・狭い通路・使いにくい設備など、暮らしの中の「バリア(障壁)」を取り除いた住宅のことです。高齢者や車いすを使う方だけでなく、子どもから大人まで、誰もが安全に快適に暮らせることを目指します。
「ユニバーサルデザイン」との違い
| 考え方 | 意味 |
|---|---|
| バリアフリー | すでにある障壁を取り除く |
| ユニバーサルデザイン | 最初から誰もが使いやすいように設計する |
新築の注文住宅なら、最初から設計に組み込めるため、ユニバーサルデザインの考え方で「将来の障壁を生まない家」をつくることができます。
なぜ新築時に考えるべきなのか
後からのリフォームは費用がかさむ
廊下や出入口の幅を広げる、階段の位置を変えるといった工事は、構造にかかわるため後からでは大がかりになります。新築時に計画しておけば、費用を抑えながら将来に備えられます。
家庭内の事故は身近なリスク
消費者庁の調査では、65歳以上の高齢者の転倒事故606件のうち、約半数の299件が住宅で起きていました。段差でのつまずきや階段・浴室での転倒、冬場の急激な温度変化によるヒートショックなど、住まいの環境が原因となる事故は少なくありません。
参考:消費者庁「10月10日は「転倒予防の日」、高齢者の転倒事故に注意しましょう!」
場所別|バリアフリー住宅の設計ポイント

玄関
玄関は、家の中で最も段差が大きくなりやすい場所です。
上がり框の段差を抑える
一般的な玄関の上がり框(かまち)は、高低差が大きくなりがちです。段差を低めに抑える、式台(踏み台)を設ける、将来スロープを設置できるスペースを確保するなどの工夫が有効です。
手すり・ベンチの設置
靴の脱ぎ履きの際に体を支える手すりや、座って靴を履けるベンチがあると、足腰への負担が軽くなります。
アプローチもゆるやかに
道路から玄関までのアプローチは、階段ではなくゆるやかなスロープにしておくと、車いす・ベビーカーでも出入りしやすくなります。
廊下・出入口
廊下の幅にゆとりを持たせる
国の住宅性能表示制度では、高齢者等への配慮の基準の一つとして、通路の有効幅を780mm以上(柱などの部分は750mm以上)としています。車いすでの移動や介助まで考えるなら、最上位の等級5の基準である850mm以上を目安にすると安心です。
参考:住宅性能評価・表示協会「高齢者や障害者への配慮(高齢者等への配慮)」
引き戸を中心に採用する
開き戸は、開閉時に体を前後に動かす必要があり、車いすでは使いにくくなります。引き戸にすれば、開け閉めが楽になり、開けたままにしておいても邪魔になりません。
床の段差をなくす
部屋と廊下の間の敷居の段差をなくし、フラットな床にしておくことが基本です。わずかな段差でもつまずきの原因になります。
階段
2階建ての場合、階段は最も転倒リスクの高い場所の一つです。
勾配をゆるやかにする
踏面(足をのせる面)を広く、蹴上げ(1段の高さ)を低くすることで、昇り降りが楽になります。
手すりは両側に設置するのが理想
片側だけでなく、両側に手すりがあると安全性が高まります。スペースの都合で片側にする場合は、降りるときの利き手側に設置しましょう。
踊り場を設ける
直線階段よりも、途中に踊り場のある階段の方が、万が一足を踏み外したときに下まで落ちるリスクを減らせます。
足元灯を設置する
夜中にトイレに行く際などに、足元を照らす照明があると安心です。
トイレ
寝室の近くに配置する
年齢を重ねると、夜間にトイレに行く回数が増える傾向があります。寝室から近い位置にトイレを配置すると安心です。
広さに余裕を持たせる
介助が必要になったときや、車いすで利用することを考えると、一般的なトイレより少し広めのスペースを確保しておくと安心です。
手すり・引き戸を採用
立ち座りを支える手すりと、出入りしやすい引き戸がおすすめです。
浴室・洗面脱衣室
出入口の段差をなくす
浴室の出入口はフラットにし、滑りにくい床材を選びましょう。
浴槽のまたぎ高さを低めに
浴槽の縁が高いと、またぐときにバランスを崩しやすくなります。またぎやすい高さの浴槽を選ぶことが大切です。
手すりを設置する
浴槽への出入り、洗い場での立ち座りを支える手すりを設置しましょう。新築時に壁の下地を補強しておけば、後から手すりを追加することも簡単です。
温度差をなくす
冬場、暖かいリビングから寒い脱衣室・浴室へ移動すると、急激な温度変化で体に負担がかかります(ヒートショック)。家全体の断熱性能を高め、脱衣室にも暖房を検討しましょう。
キッチン
座っても作業できる高さ・スペース
将来、立ち仕事がつらくなったときに備えて、椅子に座って作業できるスペースを確保しておくと便利です。
IHクッキングヒーターの検討
火を使わないIHは、衣服への着火リスクが少なく、高齢になってからも安心して使いやすい設備です。
将来を見据えた間取りの工夫

1階だけで生活が完結する間取り
老後の暮らしで最も重要なのが、1階だけで日常生活が完結することです。
| 1階に配置したい空間 | 理由 |
|---|---|
| 寝室(または将来寝室にできる部屋) | 階段の昇り降りをなくす |
| トイレ | 寝室から近い位置に |
| 浴室・洗面脱衣室 | 毎日の入浴を1階で |
| 洗濯・物干しスペース | 重い洗濯物を持って階段を使わない |
| 収納 | 日常品を1階に集約 |
2階建ての場合でも、1階に和室や多目的室を設けておけば、将来は寝室として使うことができます。
平屋という選択肢
階段のない平屋は、バリアフリー住宅と非常に相性の良い住まいです。ワンフロアで生活が完結するため、老後も移動の負担が少なく、家族の気配も感じやすくなります。敷地に余裕がある場合は、平屋も選択肢の一つとして検討してみましょう。
回遊動線で移動を短く
キッチン・洗面室・浴室・寝室などをぐるりと回れる回遊動線にすると、行き止まりがなく移動距離が短くなります。家事の負担軽減にもつながり、子育て期から老後まで長く役立つ間取りです。
可変性のある間取り
子どもが独立した後は、子ども部屋が使われなくなります。間仕切り壁を後から取り外せるようにしておく、収納の位置を工夫するなど、ライフステージに合わせて間取りを変えられる設計にしておくと、長く快適に住み続けられます。
新築時にやっておくべきこと・後からでもできること
すべてのバリアフリー設備を最初から導入すると、費用がかさみます。新築時にしかできないことと、後からでも対応できることを分けて考えるのがポイントです。
新築時にやっておくべきこと
| 項目 | 理由 |
|---|---|
| 床の段差をなくす | 後から直すのは大がかりな工事になる |
| 廊下・出入口の幅を広く取る | 壁や構造にかかわるため後からの変更が困難 |
| 1階に寝室にできる部屋を設ける | 間取りの変更は費用がかさむ |
| 手すり用の壁下地補強 | 下地があれば後から簡単に手すりを追加できる |
| 家全体の断熱性能を高める | ヒートショック対策の基本。後から高めるのは困難 |
| 引き戸を採用する | 引き込みスペースの確保が必要 |
後からでも対応できること
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 手すりの設置 | 下地補強をしておけば簡単に追加できる |
| 玄関スロープ | スペースを確保しておけば後から設置可能 |
| 昇降機・ホームエレベーター | 設置スペース(収納など)を確保しておくと安心 |
| 設備の交換 | 便器・水栓などは必要に応じて交換 |
介護保険の住宅改修も知っておこう
将来、要介護・要支援の認定を受けた場合、手すりの取り付けや段差の解消などの住宅改修費用の一部について、介護保険から支給を受けられる制度があります。厚生労働省によると、支給限度基準額は要介護度にかかわらず20万円で、原則としてその9割(18万円)までが支給されます。このように支給額には上限があるため、新築時に基本的な対応をしておき、足りない部分を制度で補うという考え方がおすすめです。制度の詳細は、お住まいの自治体の窓口で確認しましょう。
健康に長く暮らすための性能の考え方

断熱性能はバリアフリーの一部
「バリアフリー」というと段差や手すりに目が向きがちですが、温度のバリアフリーも重要です。家の中で部屋ごとに温度差が大きいと、ヒートショックのリスクが高まります。政府広報オンラインによると、2023年に自宅などの浴槽で亡くなった65歳以上の方は6,541人にのぼります。高気密高断熱の住まいなら、家全体の温度差が小さくなり、冬場も安心して過ごせます。
参考:政府広報オンライン「交通事故死の約3倍?!冬の入浴中の事故に要注意!」
耐震性能で「住み続けられる家」に
老後も住み続けるためには、大きな地震にも耐えられる耐震性能が欠かせません。地震で家が損傷すると、住み続けること自体が難しくなる可能性もあります。
メンテナンスしやすい家
外壁や屋根などのメンテナンス費用は、老後の家計にも影響します。耐久性の高い素材を選び、メンテナンスの計画を立てておくことも、長く住み続けるための大切なポイントです。
IROHA.IEで長く住み続けられる家づくりを
IROHA.IEでは、今の暮らしやすさだけでなく、老後まで安心して住み続けられる家づくりを、定額制の自由設計の中で実現できます。
IROHA.IEの将来を見据えた家づくり
①自由設計でバリアフリーの間取りに対応
ルール内なら間取りは自由に設計できるため、1階で生活が完結する間取りや、回遊動線、引き戸中心のプランなど、将来を見据えた設計が可能です。
②高気密高断熱でヒートショック対策
UA値0.6以下、C値1.0以下の高い断熱・気密性能により、家全体の温度差を小さく保ち、冬でも安心して過ごせる住まいを実現します。
③耐震等級3・長期優良住宅対応
大きな地震にも備えられる耐震等級3と、長期優良住宅に対応した性能で、長く住み続けられる家をつくります。
④定額制で将来の資金計画も立てやすい
本体工事費・付帯工事費・照明・カーテン込みの定額制のため、建築費が明確になり、老後を見据えた資金計画も立てやすくなります。
「老後も住み続けられる間取りにしたい」「今からどこまでバリアフリーにしておくべきか相談したい」という方は、まずはIROHA.IEの無料相談会でご相談ください。今の暮らしと将来の暮らし、どちらも快適な住まいをご提案します。
関連記事
最新記事
ONE PRICE,
FREE DESIGN
間取りは 完全自由設計

IROHA.IEの最大の特徴は、
ワンプライスで家が建つこと。
ルール内であれば価格はそのまま
間取りは完全自由設計
建設に関する
専門の知識や間取りについて
わからないことは
プランナーやコーディネーターが
サポート致します。

















