調湿建材をつかった家づくりで健康な暮らしを
2023.05.18
writer
IROHA.IE
目次
調湿建材をつかった家づくりで健康な暮らしを
日本の四季ははっきりとしていて、特に夏場は暑く湿気が多く、冬場には寒くなり乾燥した空気となります。暮らしを快適にするためには家の中を快適な湿度に保つことが必要となりますが、室内の湿度を考えて家づくりをしていなければ、カビやダニが発生し、せっかく建てた新築の家がアレルギーや喘息といった身体に悪い影響をおよぼしてしまうことにもなりかねません。
そこで、部屋の湿度を調整してくれる調湿効果のある建材を選ぶことで清潔で健康的な暮らしをしていくことが可能となるのですが、実際に調湿建材とはどういったものなのか?また調湿効果のある建材にはどのようなものがあるのかを注目してみていきましょう。
調湿建材とは
室内の湿度を調整することができる建材のことで、室内の湿度が高くなるとその湿気を建材が吸いとって湿度を下げ、逆に湿度が乾燥してくると湿気を放出して湿度を上げることを自然に行う機能を有し、生活を快適にしてくれる建材のことです。
調湿建材は室内を快適な湿度に調整してくれるのは、建材自体が呼吸をするように湿気を吸収したり、放出したりするのは、調湿建材の内部に無数の小さな穴があり、そこに空気を抱え込む構造になっているからです。
参考:一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会「調湿建材とは」
調湿建材の主な種類
無垢材
無垢の木は人が快適に過ごすことができる50%前後の湿度を保ってくれることができ、この湿度はカビやダニの発生を防ぐことができ、程よく肌や喉を潤わせてくれる湿度でもあるため、ウイルスにかかりにくい健康的な空間を作ることができます。
また広葉樹と針葉樹で比べた時には、針葉樹の無垢材の方が調湿効果は高く、木材の切り方によっても調湿効果は変わり、柾目と板目では、柾目の方が板目の数倍も調湿効果は変わると言われています。
畳
畳の素材に使用されている「い草」は空気中の水分を吸いやすく、畳一枚で約500ccの湿気を吸い取る優れた調湿効果があり、部屋は快適になる反面、畳自体がジメジメとしやすい建材でもあります。そのため気密性の高い新築住宅においてはカビ・ダニの発生に注意することが大切です。また、カーペットなどの敷物がある状態が続くと換気が行いづらい環境となり、カビやダニが発生しやすい状況となるため、なるべく敷物をしかないことや、こまめな換気をすることで湿度を管理しておくことが大切になります。
このように調湿効果が高い畳などは状況次第ではカビやダニが発生しやすい環境を作ってしまう原因にもなりかねないので、注意することや、最近では表面に防カビ加工が施されたものもあるので、気になる場合はこちらを使う方がよいでしょう。
塗り壁
塗り壁は調湿効果で快適な空間づくりに役立つと言われていて、植物プランクトンの殻の化石が粉になった「珪藻土」、ミクロの多孔質構造を持つ鉱物「ゼオライト」、高温で焼成された火山性の砂「シラス」、漆喰の主な原料「消石灰」は、「粘土」や「セルロース」と混ぜ合わせて使われていて、どれも調湿効果に優れた機能を持つ建材となります。
調湿効果のある特殊な建材
調湿効果を持つ機能性壁紙
通気性の良い石膏ボードと合わせて使う「通気性壁紙」、紙おむつなどに使われている吸水性ポリマーを表面に使った「吸放湿壁紙」、珪藻土の粉末を練り込んだ「珪藻土壁紙」などさまざまな種類があり、どれも結露やカビの発生の抑制にも効果が期待できるのと、湿気の気になるところに気軽に使うことができる便利な建材です。
調湿効果のあるタイル
例えばLIXILのエコカラットなどは日本伝統の漆喰や土壁をヒントに現代の技術を駆使して作られた建材で、調湿効果は漆喰の数倍も高いとされているため、水回りなどでも活躍する建材です。
必ずしも調湿効果が身体に良いとは限らない
調湿効果のある調湿建材を使用した部屋で生活することは、快適な湿度で生活するためにはとても大切なことですが、きちんと換気が行われていなければ逆にカビやダニが発生しやすいような環境を作ってしまうことにもなりかねません。
そのため、調湿効果に頼り切って生活をするのではなく、換気といったポイントも抑えて家づくりを進めていくことで、健康で快適な家となっていきます。
今回ご紹介した調湿効果のある調湿建材を使用しながら、換気しやすいような設計も一生に考えて家づくりをして、健康で快適な暮らしをしていけるようにしましょう。
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