子ども目線で安心な浴室の床材とは
2020.09.11
writer
IROHA.IE
家族で一緒にお風呂に入ることは非常に大切なコミュニケーションの場でもありますが、たとえ大人と一緒に入っていても、子どもが滑って転んでしまうなど事故が起こってしまうことがあります。まずは浴室でどのような事故が起きているのかに注目し、子ども目線で安心な浴室の床材とは、どういったものか注目していきましょう。
目次
浴室での事故
お風呂は毎日の習慣でもあるだけに、浴室での子どもの怪我や事故は多く、その大半が浴室で子どもが転倒し、頭を打ったり、目を離した隙に浴槽内で溺死してしたというケースです。
参考:医療機関ネットワーク事業からみた家庭内事故(独立行政法人国民生活センター)平成29子供事故の現状について(消費者庁資料)
歩く・またぐ・座るの動作に転倒の危険がある
浴室では、歩く、浴槽をまたぐ、椅子に座るという動作が必要ですが、どれも子どもにとってはバランスを崩したり、滑って転倒しやすい転倒に注意すべき動作です。浴室での転倒のリスクを低くするためのポイントは、床材は滑りにくい素材を選ぶことと、万が一転倒時も痛くないような、柔らかいクッション性のある床材を選ぶことが大切になります。まずはどんな種類の床材があるのか見ていきましょう。
浴室床材の種類は全部で6種類ある
樹脂素材
樹脂床材は現在ユニットバスで最も一般的な床材です。耐水性と水はけの良さに優れ、すべり止め加工も施されているので、浴室に適した材質と言えます。掃除はしやすいのですが、傷が付きやすく、汚れやすいというデメリットもあります。
FRP床材
ここ最近普及している床材で、ガラス繊維などが含まれていて、保温性と強度の優れた材質です。船や水槽などの材料として使用されるほど、強度と防水性に優れています。メーカーごとに詳細が若干異なりますが、滑りにくく、クッション性の高いものも多く子供にとって最も安全な床材と言えます。
タイル材
色、サイズなどデザインのバリエーションが多いタイル材は防水性にも優れ、昔から浴室の床として使われています。使用後に水分が残るため、乾きにくいというデメリットはありますが、すべり止め加工されているものも多く、子供の事故の危険性を軽減してくれるという機能を持っています。タイル材の中でも人気のコルクタイルは滑りにくく、保温性があり浴室の床材に適しています。
木製床材
浴室にはヒノキを使うことが多く、香りが良く、保温性も良いですが、メンテナンスが大変で、放って置くとどんどん木が腐食していくのと、時間が経つと滑りやすくなるのもデメリットです。
天然石材
大理石のような高級な床材で誰もが憧れますが、実は水に弱いというデメリットがあり、水にさらされる床材としては適していません。浴室の床材には御影石(みかげいし)を使うことが多く、お手入れの手間を減らし、綺麗な状態を保つことができますが、最低限の掃除は必要です。また子どもの転倒においては、最も滑りやすく、滑った際も床材が硬いので危険です。
種類 | 樹脂床材 | FRP床材 | タイル材 | 木製床材 |
天然石材 |
滑りにくさ | ◎〜◯ | ◎ | ◎〜◯ | △ | ✖️ |
床材の柔らかさ | △ | ◎〜◯ | ◯ | △ | ✖️ |
水捌け | ◯ | ◎〜◯ | △ | ✖️ | △ |
手入れのしやすさ | ◯ | ◎〜◯ | △ | ✖️ | ◎ |
保温性 | △ | ◎〜◯ | ◯〜△ | ◯ | ✖️ |
デザインの豊富さ | △ | △ | ◎ | - | - |
FRP床材は子どもにとって安全性が高い
子どもの転倒のリスクを考えるとFRP床材は、滑りにくさ、転倒時のクッション性を踏まえると一番理想的な床材ということがわかりました。FRP床材はたくさんのメーカーから出ていますが、今回は子どもの転倒予防に必要な、「滑りにくさ」「クッション性」の2つを兼ね備えた商品を紹介していきます。
TOTO「ほっカラリ床」
床の表面シートがFRPとなっていて、すべりにくく安全で、床の内側に発泡ウレタンの柔らかいクッションが入っていて、まるで畳のような踏み心地です。このクッションが子どもが万が一転倒した際も、衝撃を吸収するため、転倒時の被害を最小限にすることができます。冬も断熱性が高く、翌朝にはカラッと乾く素材のため、長く安心して使い続けられます。
LIXIL「キレイサーモフロア」
こちらも「ほっカラリ床」と同じく、滑りにくく、クッション性があり、どちらも子どもの転倒のリスク軽減としては安全性の高い構造となっています。「キレイサーモフロア」は、保温性に優れ、汚れが付きにくく、水捌けが良いことをポイントとしています。また特殊な表面処理加工がほどこされていいて、皮脂汚れが固着しにくく、スポンジで磨いた時にスポンジが溝の奥まで届くため、汚れが落ちやすくなっています。また足が床に触れたときに冷やっとしにくいのも、独自の断熱層を重ねたつくりになっているからです。
まとめ
浴室での子どもの転倒は、浴室内で歩く・またぐ・座るという動作でもっとも事故が多いというだけに、子供目線で考えると、浴室の床材はなるべく「滑りにくさ」「クッション性」といった所を考慮した上で家づくりをしていく事が大切です。今後の家づくりで浴室の打ち合わせをする際には、子どもがおられるご家庭は、浴室での子どもの転倒のリスクを第一に考え、「滑りにくく、クッション性のある床材」という所に注目してからメーカーを選ぶということを視野にいれることで、安心して、楽しく家族のコミュニケーションが取れる場所にしていきましょう。
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