家の中で起きやすい子供の怪我とは

安心して子育てできる住まい

2020.09.11

writer
IROHA.IE

「子供の成長にしたがって部屋が狭くなってきた」「子供のために転校は避けたいので小学生になる前に新築を建てたい」「子供が生まれたのでアパートから戸建てに住む替えたい」など住宅購入は子供がきっかけとなることがほとんど。

家づくりを考えるにあたって間取りや設備なども気になるところですが、小さい子供のいる世帯であれば、家づくりの過程の中で注意しておきたいのが「家の中での子供の安全性」です。

特にハイハイから、つかまり立ち、歩き出したりをすると、とても可愛らしい反面、転ぶ・角で打つ・挟むなど様々な怪我が起こりやすくなり、最悪の場合、死に繋がるケースもあり
ます。

「子どもの成長にしたがって部屋が狭くなってきた」「子どものために転校は避けたいので小学生になる前に新築を建てたい」「子どもが生まれたのでアパートから戸建てに住み替えたい」など住宅購入は子どもがきっかけとなることがほとんど。

目次

実際によくある日常生活における子どもの事故

0歳児は、抱っこをしている時に落ちてしまったり、ものがつまったり、ものを誤って飲み込んでしまう事故が多く、1〜5歳児になると階段や、椅子から落ちたり、転ぶ、ぶつかる・はさむ・やけどといった順で怪我が多いようです。では、安心・安全な家づくりをしていくために、どのようなところで子どもの怪我が起こっているか注目していきましょう。

参考:救急搬送データからみる 日常生活事故の実態 - 東京消防庁

段差での転倒

リビングからダイニングなど空間との境目となる箇所に2〜3cm程度の段差を付ける設計をすることがありますが、空間にメリハリが付きやすいというメリットの反面、認識しにくい微妙な段差というのは子どもにとって意識が向きづらく転びやすいもの。玄関、居室間、浴室・トイレへの出入口など足元の段差を全て解消した、フルフラット設計にすることで、つまずきを事前に防ぐ事ができ、怪我を防止することができます。

また、段差がない事で、掃除機がかけやすいというメリットもあるので、子育てママには大変な家事も快適にできることもポイントの1つです。どうしても段差を付けた設計にしたい場合におすすめなのが、「小上がり」の和室スペース。こういった段差は、落ちてしまう危険性はありますが、段差自体が高く意識をしやすいため、意外と事故が起こりにくいようです。

建具や出隅の角で頭をぶつける

ハイハイを始めた赤ちゃんは好奇心の塊なので、大人と違い目の前にあるものや、自分が興味のあるものにはすぐに目がいってしまします。そこで注意しておきたいのが、ドアや窓などの建具、そして室内にたくさんある出隅の角。

もし、赤ちゃんが転んだ時にぶつかった所が、建具や出隅の角だったら・・・と考えただけでも恐ろしくなりますが、こういった建具や出隅の角は赤ちゃんにとって凶器となります。細かいところにはなりますが、せっかくの新居でこのような事が起きないように、角ばりやすい場所には設計の段階から丸みを持たせて置く事で、室内での危険性を軽減することができます。角張った出隅の危険性をなくす「コーナーガード」が市販で販売されていますが、「子どもが成長したのでコーナーガードを取ったが壁にテープ跡が残ってしまった」ということも多く、せっかくの新居が汚れてしまうのは残念です。特に赤ちゃんがよく過ごす場所や通る場所は家づくりの段階で注意するようにしておきましょう。

ドアや戸での指挟みや衝突

ドアや戸に関する怪我で多いのが、開き戸で手足を挟む事故。開き戸のネジ側でギューっと挟んでしまい、内出血を起こしたり、骨折したりというのが多くの事故ですが、子どもがいないと思って戸を閉めたら子どもがいたというような、思わぬ怪我をさせてしまう事もあります。

家づくりをした後にこのような問題に気付く方が多く、「指挟み防止ストッパー」をクッションとしてドアに挟んで使う事も多いようですが、ドアや戸は室内に多くあるため、見た目としても美しさが損なわれるため、得策とはありません。

あらかじめ子どもの動線をイメージして、子どもの使用頻度が高いと考えられるドアは、開き戸を使わないようにし、室内ドアや引き戸は指・足を挟まないようにオートクローザー付きにするなどの工夫をすることで万が一の怪我を未然に防ぐよう備えましょう。

まとめ

子どもの怪我というのは、どの世帯にとっても起こりうる問題ですが、事前に想定できる「家の中での子どもの怪我」を知り、家づくりの設計段階から工夫することで未然に防ぐ事ができます。特に怪我や事故に繋がりやすい「室内の段差」「建具や出隅の角」「動線に合わせたドア選び」には工夫し子どもにとっても、安心・安全な家づくりを意識していきましょう。

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